帝国データバンクは12月8日、「物価高倒産」動向調査結果を発表しました。
2022年11月の物価高倒産件数は46件となり、これまでの月間最多だった10月(41件)をさらに上回り、5か月連続で月間最多を更新しました。物価高による倒産が相次ぎ、2022年通年では年間倒産件数300件超えがほぼ確実となったとしています。
業種別では、「建設業」(9件)、「製造業」「卸売業」(各8件)などの業種で多くなっています。また、業種詳細別では「飲食料品小売」(5件)や「運輸業」(3件)が多く、食品や燃料の価格高騰の影響を受けた業種が続いています。
レポートでは、コロナ関連融資の返済も本格化するなかで、生活に身近な商品から産業資材まで各種値上げは今後も続くとみられており、中小事業者を中心に価格転嫁が進まない状況下で「物価高倒産」は今後もさらなる増加傾向が続くであろうとしています。
(景気・業界の動向/帝国データバンク)
Comments