厚生労働省は、心身の健康と睡眠をテーマにした特設Webコンテンツ「良い睡眠で、からだもこころも健康に」を「スマート・ライフ・プロジェクト」公式サイト内に公開しました。
同コンテンツでは、専門家が睡眠にまつわる様々な疑問に回答する解説記事「専門家に聞きました今日から使える睡眠トリビア」のほか、睡眠から社員の健康づくりや働き方の課題に取組む企業の事例も紹介されています。
日本では諸外国と比較して睡眠時間が短いことが指摘されています。経済協力開発機構(OECD)の2019年の調査によると、日本人の平均睡眠時間は7時間22分と、OECD加盟38か国中で最低の水準です。諸外国と比較すると、アメリカ8時間48分、フランス8時間33分、ドイツ8時間18分。日本では、約1時間も睡眠時間が短いという結果になりました。
人事・労務管理の観点では、睡眠時間が不足することで懸念されるのは、労働生産性の低下です。具体的には、仕事の能率の低下、作業ミスによる品質不良の増加、労働災害の発生なども懸念されます。アメリカのシンクタンク「ランド研究所」の試算によれば、睡眠不足による経済的損失は日本国内で最大年間15兆円に達するとのこと。
一方、前夜の睡眠不足に有効な対策が「昼寝」です。ポイントは、「午後の早い時間帯」に「15分程度」の仮眠を取ること。これにより、午後の作業能率を向上させる効果が期待できるそうです。
従業員の皆さまが良質な睡眠時間を確保し、高いパフォーマンスを発揮できるようにするためにも、ぜひ参考にしていただきたい内容です。
(報道発表資料/厚生労働省)
(特設Webコンテンツ「良い睡眠で、からだもこころも健康に」)
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