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執筆者の写真川西 康夫

令和4年度「過労死等の労災補償状況」を公表

 厚生労働省は6月30日、令和4年度「過労死等の労災補償状況」を公表しました。厚生労働省では、過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患や、仕事による強いストレスが原因で発病した精神障害の状況について、労災請求件数や、「業務上疾病」と認定し労災保険給付を決定した支給決定件数などを、平成14年以降年1回、取りまとめ発表しています。

 脳・心臓疾患については、請求件数803件(前年度比50件増)、支給決定件数194件(同22件増)でした。そのうちの死亡件数については、請求件数218件(同45件増)、支給決定件数54件(同3件減)でした。業種別の傾向をみますと、支給決定件数は「運輸業,郵便業」56件、「建設業」30件、「卸売業,小売業」26件の順に多くなっています。年齢別の傾向をみますと、支給決定件数は「50~59歳」67件、「40~49歳」58件、「60歳以上」49件の順に多くなっています。

 精神障害については、請求件数2,683件(同337件増)、支給決定件数710件(同81件増)でした。業種別の傾向をみますと、支給決定件数は「医療,福祉」164件、「製造業」104件、「卸売業,小売業」100件の順に多くなっています。年齢別の傾向をみますと、支給決定件数は「40~49歳」213件、「20~29歳」183件、「30~39歳」169件の順に多くなっています。出来事別の傾向をみますと、支給決定件数は「上司等から身体的攻撃、精神的攻撃等のパワーハラスメントを受けた」(147件)、「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」(89件)、「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」(78件)の順に多くなっています。


(報道発表資料/厚生労働省)




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