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企業のリスキリングの取り組み、情報サービス・金融で高い

執筆者の写真: 川西 康夫川西 康夫

 帝国データバンクは20日に「リスキリングに関する企業の意識調査」の結果を発表しました。リスキリングとは新しい職業に就くために、あるいは今の職業で必要とされているスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得することであり、世界経済フォーラムにおいては2018年から3年連続でリスキリングセッションが開催されました。

 調査結果によると、リスキリングに取り組んでいる企業は8.9%、今後取り組みたいと思う企業は17.2%となり、リスキリングに積極的な企業は26.1%となりました。一方、取り組んでいない企業は46.1%にのぼり、半数近くが消極的である現状が浮き彫りとなりました。

 取り組んでいる企業に関して業種別でみると、デジタル人材として高度なITスキルが求められる「情報サービス」が20.5%、行員に対するデジタル教育が活発化してきた「金融」が19.5%となり、この両業種が突出して高い結果となりました。

 規模別では大企業(15.1%)が高く、中小(7.7%)、小規模企業(6.0%)が低い結果となり、企業規模によりリスキリングへの取り組みに明確に濃淡が表れています。

 リスキリングに取り組むうえでの課題については、取り組みの有無で違いが鮮明に表れました。取り組んでいない企業では、時間や人材などのリソース確保が難しく、それに対して取り組んでいる企業ではモチベーションの維持が課題となっている現状が浮き彫りになる結果となりました。


リスキリングに関する企業の意識調査(2024年)/帝国データバンク



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