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  • 執筆者の写真川西 康夫

生活に「ゆとりがなくなってきた」が5割超

 日本銀行は1月11日、「生活意識に関するアンケート調査」(第92回、2022年12月調査)結果を発表しました。この調査は、2022年11月4日から12月1日にかけて全国の満20歳以上の4,000人を対象に実施され、2,108人(52.7%)から回答を得たものです。

 現在の暮らし向きについては、1年前と比べて「ゆとりがなくなってきた」が53.0%(2022年3月調査41.7%)、「ゆとりが出てきた」が3.7%(同4.8%)、「どちらとも言えない」が42.4%(同52.8%)となりました。「ゆとりが出てきた」から「ゆとりがなくなってきた」を差し引いたD.I.は▲49.3%(同▲36.9%)まで低下しました。これは、過去10年間で最も低く、リーマンショック以降でも最低の水準となります。

 現在の物価に対する実感は、1年前と比べて「かなり上がった」が52.7%(同22.4%)、「少し上がった」が41.6%(同58.8%)などとなっており、ほとんどの人が物価の上昇を実感している状況がうかがえます。

 現在の収入・支出については、収入が「増えた」8.9%、「減った」39.3%、「変わらない」51.3%に対して、支出が「増えた」52.7%、「減った」16.2%、「変わらない」30.1%となっています。全体の約9割の人が収入は増加していないにもかかわらず、5割を超える人が支出は増加している状況となっており、ここにも物価上昇の影響が見られます。


(調査・研究/日本銀行)



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