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執筆者の写真川西 康夫

新入社員の約半数が「年功序列を望む」

 産業能率大学総合研究所は7月18日、「2024年(第35回)度新入社員の会社生活調査」の結果を公表しました。本年度の新入社員は、学生時代をコロナ禍で過ごし、登校せずオンライン授業を受けるなど、学生生活や就職活動にもその影響を大きく受けた世代です。この調査は、新入社員がこれから始まる会社生活をどのように過ごしたいと考えているのかなどを明らかにするために実施したものです。

 会社の人事制度において「年功序列」と「成果主義」のどちらを望むかでは、年齢や在籍年数に応じて昇進や待遇が決まる「年功序列」が48.5%で過去最高となりました。成果主義を望むとの回答は51.5%でした。

 いつまで会社勤めをしたいかという質問に対し「65歳」が32.7%で過去最高となり「60歳」は32.1%で過去最低になりました。「終身雇用制度」については「望む」が68.2%で2021年度以降増加の傾向にあります。会社に長く勤めたいと思うかという質問には、「思う」(45.1%)、「どちらかといえば思う」(39.6%)を合計した「長く勤めたいと思う」割合は84.7%となっています。

 副業については、会社に副業容認制度があった場合、「利用したい」37.3%、「どちらかといえば利用したい」が41.0%となり、合わせて78.3%が利用したいと回答しました。

 自己啓発でどのような「学習体験」をしたいかでは、「資格取得の勉強」が72.3%で一番多く、「読書」が45.5%で続きました。さらに「eラーニングの受講」が28.6%となりました。読書とeラーニングは昨年度から減少しましたが、資格取得に対しては9.3ポイント増加しており、資格取得に対する意欲的な様子がうかがえます。


2024年新入社員の会社生活調査/産業能率大学総合研究所



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